鹿児島県警鹿児島中央署は15日、男性に暴行を加えて現金を奪ったとして、強盗容疑で鹿児島市の無職の男(24)と住所不定の無職少女(17)を逮捕した。2人は12日正午ごろ、同市の男性(21)宅に押し入って、男性を殴る蹴るなどしたうえ、部屋にあった財布から現金8000円を奪った疑い。容疑を認めている。
同署によると、男と少女は、携帯電話の出会い系アプリを使って知り合った。少女と肉体関係を持たせた相手を脅迫する「美人局(つつもたせ)かどうかは捜査中」(同署)だという。少女は昨年12月に関東からやって来て容疑者と同居していた。
本紙が報じた東京・秋葉原の「連続置き引き事件」で逮捕された容疑者も、24歳の無職男と17歳の家出少女の組み合わせだった。年齢の組み合わせの一致はともかく、2つのカップルに共通するのが出会い系で知り合ったことだ。
秋葉原の事件でも、男と少女は出会い系サイトで知り合って交際をスタート。直後からラブホテルを根城にして、生活費や遊興費を稼ぐために繁華街での置き引きを日課にしていた。この事件で、捜査関係者が「出会い系を使って犯罪の仲間を募集するヤツは存在する。男も交際相手と言いつつ、実行犯として使えそうな少女を探していたのではないか」と話していたが、今回の鹿児島の事件は、その言葉どおりだったように見える。
仕事にあぶれて金もないが、悪巧みと女あさりをするヒマだけはある無職の男が、少女をそそのかしてカップル犯罪に引き込む。そんなケースが今後増加の一途をたどるかもしれない。
「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の発達と若年層の貧困が合体して、新たな社会問題の芽になりそうだ」と別の警察関係者は警戒感を強めている。
≪引用元:東スポWeb≫
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/224717/